<突然やってくる魔女の一撃>
突然やってくることから、ドイツ語で「魔女の一撃」という名をもつギックリ腰。思いもよらぬ動作から発症します。例えば、
●靴紐を結ぼうとしてかがんだ
●ストッキングをはこうとつま先をあげた
●会社でイスに座っていて、下に落ちたものを拾おうとした
●トイレで立とうとした
●くしゃみをした
こんなことでギックリ腰になるのか、と思うような場面で起こっています。十分なウォーミングアップをしないで運動をはじめたり、ひざを曲げないでしゃがんだりするとおきやすくなります。
<ギックリ腰の症状>
腰に激痛が走って動けなくなります。腰を曲げる、歩く、寝がえりをうつ動作ができなくなり、ちょっと動かすだけでも痛みます。
<ギックリ腰が起こったら>
まずその場で横になるなど、安静にすることが第一です。家に戻ったら、ひざを曲げて横向きに寝るか、あおむけでひざを曲げ、その下に枕やクッションを入れて楽にします。サポーター式コルセットを使用すると楽になることもあります。
安静にしていれば3日〜4日で、長くても1週間ほどで回復してきます。痛みが10日以上引かない場合は、ほかの病気の恐れがあるので、医師の診察をおすすめします。
<再発防止のために>
一度ギックリ腰を経験すると、再発への恐怖から腰の筋肉が不自然に緊張し、痛みがおさまらない場合がありますので、ストレッチなどで体をほぐしましょう。
ギックリ腰になりやすい人は、腹筋・背筋が弱いといわれていますので、これらの筋肉を鍛えることです。肥満気味の人は、体重をおとして腰への負担を減らす必要があります。 |
「くしゃみ」
腰痛持ちの人にとってくしゃみは、気をつけなければならないもののひとつです。勢いよくくしゃみをすると、腰にはかなりの負担がかかり、ギックリ腰を起こしたり、腰痛を悪化させる原因となります。くしゃみが出そうになったら、壁やテーブルに手をついて体の動きをおさえると、椎間板への負担が減ります。 |
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