下のグラフは平成16年の厚生労働省の「国民生活基礎調査」の結果です。男性では自覚症状の第一位、女性も第二位の症状として、多くの方が腰痛に悩まされていることがわかります。
人間が二本足で歩くようになり、背骨に負担がかかるようになったことから始まったといわれる腰痛。その原因は3つに大別できます。
<腰痛の原因>
1.背骨、関節、椎間板が原因の場合
ギックリ腰や、椎間板ヘルニアなど、動かすと痛い、体重をかけると痛い、一定の動作のときに痛いが、安静にしているとおさまるのが特徴です。加齢による老化、過度のスポーツによる筋肉の疲労、姿勢の悪さ、運動不足によるものです。
2.内臓に原因がある
じっとしていても痛い、血尿や腹痛があるなどの場合は内臓に原因がある腰痛です。安静にしてもなかなか腰痛が治まらないときはこちらの疑いがあります。肺がん、乳がん、前立腺がんなど、骨にガンが転移しても腰痛がおきます。
内臓疾患に原因があって腰痛を感じる場合は、血尿や腹痛などといったその病気特有の症状が出て、しかも腰を動かさなくても痛みが持続します。
3.精神的原因
職場や家庭で抱えるストレスが原因で腰痛をおこすことがあります。この特徴は、痛む場所や程度が日によって変わる、検査をしても異常が見つからないことです。
現代社会でストレスを感じたことのない人はまずいないでしょう。できるだけ精神的な緊張や不安を取り除き、気分をゆったりさせたいものです。
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「腰は体の要」
背骨は横から見ると、S字を描くようにわん曲しています。前に出ているのを前わん、後ろに出ているのを後わんといいます。このように背骨が自然にわん曲していることで運動・動作による衝撃から体を守り、姿勢のバランスをとることができます。
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